●最もよく足を運んだ天草、熊本から遠いですが見どころは満載です!
@熊本市内出発
熊本市内から天草方面に行く時は高速を使わず、国道3号線から松原交差点経由で国道57号線に入るのが良いと思います(県外・遠方から来る方はこの限りではありません。高速で遠くから来る方は、松橋ICから国道266号線というルートが一般的かもしれません)。
今回ご案内するコースは、天草の海岸沿いを反時計回りにぐるっと一回りするイメージのコースです。
A本渡に着く前に食事をしたくなっても出来る限り我慢しましょう。あまりお勧めのお店はありません。
時間に凄く余裕があったら、天草四郎メモリアルホールに行って下さい。 |
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B本渡に着いて時間に余裕がある場合に行ける所
・天草キリシタン館…長らく工事をして港の方に移転していましたが、平成22年にリニューアルしました。ここには天草の乱で最も有名な遺物である天草四郎陣中旗が保管してあります。年に30回程度本物を見ることが出来るそうですが、レプリカ自体も相当精密に作られており、確か数十万円ではきかないくらいのお金でレプリカを作ったと聞いたことがあります。そんな貴重な資料が保存されていることを、上記のホームページでは紹介していません(私が見つけられないだけ?)。熊本らしいと言えばそうなのですが、残念です。
・本渡歴史民俗資料館…天草の歴史を知るには、ここが一番だと思います。入場無料だったと思います。私は何度もここには人を案内しました。上記のキリシタン館と同様、ホームページを見ても全く行く気にならないと思いますが、なかなか良い資料館だと思います。
Cお腹がすいたら…
私なら、「鮓たいと」「奴寿司」「丸健水産」「たなか畜産」のいずれかにご案内します。
ウニの美味しい時期(5〜8月頃)なら、「幸寿司」もありかな? 詳しくは、天草・牛深エリアの美味しいお店を参照下さい。
Dさあ天草周遊の旅へ!
出来ることなら、苓北経由でぐるっと天草を回ることをお勧めします。苓北から高浜辺りの海は、天草でも最も景色のよいエリアです。時間にゆとりがあれば、富岡城址に寄って下さい。天気が良い日に行けば、思い切り青い海を見ることが出来ます。富岡城址の入口付近にある「明月」というちゃんぽん屋も隠れた穴場です。
※富岡城址の手前の通詞島も実は穴場です。この島を一回りすれば、信じられない程美しい景色を見ることが出来ます(道は狭いですが、普通に通ることは出来ます)。 |
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E苓北から高浜方面へ
高浜を出発したら、しばらく海岸線を走ります。九州電力の火力発電所を目にしながら、妙見浦(みょうけんがうら)まで行って下さい。富岡からなら車で40分くらいでしょうか?
十三仏公園方面の看板が見えたら、目的とする妙見浦はもうすぐです。
妙見浦は、国の名勝及び天然記念物に指定されています。ここから見る海の景色は圧巻です。また駐車場の端に車を止めて、白鶴浜海水浴場を見下ろして欲しいと思います。この景色もまた素晴らしいです。
ちなみに十三仏公園というくらいですから、十三の仏様を祀った建物があります。ここを訪れたことのある人は余程の天草マニアかと思いますが、建物の中には本当に小さな十三の仏様が祀ってありました。
(時間があれば…)
高浜から割と近い所に、西平椿公園という所があります。椿の花が咲く2月下旬から3月中旬ごろに行くのが一番良いのでしょうが、その他の時期でも素晴らしい景色に出会えます。時間に余裕のある方は是非どうぞ(ただ道が割と分かりにくいです)。
F大江天主堂〜崎津天主堂へ
まずは大江天主堂ですが、ここは出来れば平日の誰もいない時に建物に入って欲しいと思います。誰もいない天主堂の中は、恐ろしい程の静寂を保っています。
目を閉じると自分の魂が頭のてっぺんから屋上の方へ吸い上げられるのではないかという錯覚に陥ります(これは私の感覚ですが)。
天主堂の見学が終わったら、すぐ下のロザリオ館の駐車場の横にある売店に立ち寄ってみて下さい。ここでは天草でその時期の一番美味しい柑橘を絞った生ジュースを売っています。300円で買えるこのジュースは、他では味合うことのできない美味しさです。また食欲があれば「柔らかいこっぱ餅」を食べてみて下さい。天草広しといえども“柔らかいこっぱ餅”を売っているのは、私の知り限りここだけです。
続いて崎津天主堂に向かうのが一般的なコースでしょう。
崎津天主堂も一通り見学をして欲しいですが、時間と体力にゆとりのある方は、チャペルの鐘展望公園に登ってみて下さい。300段以上は階段があり、登りきるのは相当辛いですが、頂上には素晴らしい展望が広がっています。チャペルの鐘展望公園は、かつて外国船の侵入を見張る場所だったと聞いています。
もう一つ崎津で忘れてはならないのが、「杉ようかん」です。難破した琉球船を救ったお礼に、乗員が作り方を教えてくれたものです。飛び切り美味しいとは言いませんが、何か懐かしい昭和の味がするお菓子です。
崎津天主堂に一番近い駐車場付近にある売店で売っています。ちなみにこの「杉ようかん」、熊本の人でも知らない人が多いのではないかと思います。
これで一通り終了です。このコースだと、どこにも寄らずに車を流すだけで、往復約6時間の旅となります。
遅くとも朝8時ごろには熊本市内を出発しないと、とても回りきれません。また時間に余裕があれば牛深にも行っていただきたいですし、途中道をそれれば、各所に展望台があったりします。
天草は、外国船の侵入を見張る役割も負っていたと思われますが、そのためか遠い海を見渡せる展望台がそこかしこにあります。ところがそれらは全くガイドブックや地図に出ていません。
そうした所にも私はかなり足を運びましたが、ほとんど人の訪れることが無い展望台から見る絶景の景色を眺めることが出来たことは、今でも大切な思い出です。
天草は一日ではとても回りきれません。出来得れば2〜3日かけてゆっくりと、そしてあてもなく彷徨ってみて欲しいと思います。
このページでは、私の持っている知識の多くをつぎ込んで、渾身の力で天草を紹介させていただきました。
天草を訪れる方の参考になれば幸いです。(平成24年6月11日)
※おまけ
更に時間に余裕があれば、帰り際に龍ヶ岳山頂や干潟景勝の地にも足を運んでみることをお勧めします。龍ヶ岳山頂からの足もすくむような景色や、干潟景勝の地から眺める最高の夕景は、きっと思い出に残る景色になると思います。 |
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